小学校に黒板を納入しました

某小学校の増築工事に伴い、教室に黒板を納入しました。

黒板ってなんだか懐かしさを感じる言葉ですね。でも、学校では相変わらず黒板が使用されています。
教室に設置する黒板なので、長さが3メートル60センチと大型です。
黒板が平面だとすると、特に両端に座る児童からは黒板の文字が見づらいといった事態も起こりえます。

それらを解消するために左右に緩やかなカーブをつけた黒板を採用しています。教室の両端の机からも板書が見やすくなる工夫です。

また、近写するとわかりますが、暗線がついています。まっすぐ書きたいなどの道しるべになるのできれいな板書が可能になります。

黒板の表面材は、耐久性を考え「ホーロー製」を採用しました。
ホーローとは鉄やアルミニウムなどの金属素材の表面にガラス質の釉薬を高温で焼き付けたものです。鍋にもホーロー製がありますね。金属と同様の強さとガラスの特長である耐食性を持っていて、耐久性・耐酸性・耐磨耗性に優れています。汚れも落としやすいのもありがたいです。もちろんマグネットも貼れます。

 

また、よく見かける黒板は深緑色ですが、今回はグレーを採用しています。その理由は主に視認性です。特に視覚障害者にとって赤と緑は判別が困難になるため、教師が強調しようとして書いた赤字が余計に見づらくなるのです。
赤緑視覚異常(いわゆる色弱)者は男子で20人にひとり、女子で500人にひとりといわれています。つまりクラスにひとりの割合で存在していると考えられます。

 

オフィス等では圧倒的にホワイトボードが主流ですが、学校では相変わらず黒板が使われるています。それは何故でしょう。
ちょっと考察してみます。

1.目にやさしいから

暗い色は瞳孔を閉じなくとも網膜に入る光の量が少ないので目に負担がかかりません。
そういわれると確かにホワイトボードの白は眩しいですね。また、ホワイトボードは反射して見にくくなることがありますが、黒板は反射することはほとんどありません。
 

2.筆圧を調整することができるので文字がキレイ

チョークはその筆圧で濃さや太さを調整できます。毛筆の、とめ、はね、はらい、などを表現するのはホワイトボードではできません。ホワイトボードはは筆圧が弱くてもいいのでラクではありますが、滑りやすく、小さく丸っこい字になりがちです。

3.コスパがいい

チョークは一本当たりの単価が安いです。しかも最後まで使用することができます。マーカーペンは一本当たりの単価もチョークに比べて高くつきます。また、いちいちキャップを開け閉めする必要があります。キャップを閉め忘れて途中で書けなくなるデメリットもあります。またマーカーペンには揮発性の化学物質が含まれていますが、チョークの原料はホタテの貝殻などで作られた炭酸カルシウムなので健康に影響は少ないといえそうです。

とはいえ、日直の仕事に黒板消しの掃除というのがありました。窓の外でパンパンとチョークの粉を払っていたのですが、これってホコリまみれになるし、イヤでした。ここではクリーナーも設置しているので、その心配はありません。時代は地球と子どもに優しくなりましたね。

 

 

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