「家族だから愛したんじゃなくて、
愛したのが家族だった」
娘に「これ、読んで」
と渡されて読んだ本です。
著者:岸田奈美(1991年生まれ)
イラスト:岸田奈美
本文抜粋・・・・・・・・・・・・・・・
「わたしが高校生だったころ。
学校から帰ったら、母が大騒ぎしていた。
なんだ、なんだ。一体どうした。
『良太が万引したかも』
良太とは、わたしの4歳下の弟だ。
生まれつきダウン症という染色体の異常で、
知的障害がある。
人間の21番目の染色体が、
正常では2本のところ、
3本存在するとダウン症になるらしい。
1本得してるはずなのに、
人体とはまっこと不思議である。
『良太が万引?あるわけないやろ』
ヒヤリ・ハットを、
そういう帽子だと思っていた母のことなので。
ニコラスケイジを、
そういう刑事だと思っていた母のことなので。
岸田家におけるこの手の大騒ぎは、
本気にしていななかった。
どうせ勘違いだろう。・・」
とにかく
おもしろ・おかしく・泣ける本です。
そして
元気になれる本です。
ちょっと
落ち込んでた私は
本をすすめてくれた娘に感謝しました。