「女性の昇給意欲低いか」
というタイトルで
詩人・社会学者の
水無田気流 氏の
(みなした きりう)
記事が2019年10月4日付け
沖縄タイムスに載っていました。
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「女性管理職が少ない要因として、
よく、『女性自身が昇進を望まない』
との理由が挙げられるが、
実際にはどうだろうか。
社会学者の大槻奈巳氏らによる
総合職男女対象の調査では
入社時に
「管理職になりたい」と答えた人は
男性94%、女性67%と、
女性も約7割が管理職を志向している。
だが、入社2年目に
男性88%、女性51%、
3年目に
男性84%、女性44%と
女性は激減してしまう。」
さらに続く
「総括すると、総合職女性の多数派は
入社時、昇進意欲に燃えているが
いわゆる『女性向けの仕事』に
割り振られる人が多く、
男性と比べリーダーシップを
求められる機会も乏しく、
そうこうするうちに結婚や
出産などのライフステージを経て
いよいよ昇進意欲は低下、
という構造的問題が浮き彫りになる。
これを女性の生来的志向と
考えるのは誤りだ」
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もし
私が入社時に
「将来は管理職を希望するか」
とアンケートを取られたら
間違いなく
「なりたい」と答えたと思います。
でも
子育て中に
「将来は管理職を希望するか」
と聞かれたら、
「いいえ」と答えたと思います。
というのは
産休制度も育休制度も
まだ確立していない時代
仮死状態で生まれた長女を
他に預けることができなかったからです。
1年で長女の様態は安定して
仕事に復活しましたが
元の職場ではなく
都合のいい時間を選べる
パートタイムでした。
ほとんど
管理職という立場からは
程遠くなっていました。
当時の私はそのことに
憤りを感じることもなく
当たり前のこととして
「仕事よりも子育て」
と思っていました。
大学を卒業して
意欲に燃えて
就職したのに
いつの間にか
「女性は家庭、子育てが優先」
の呪縛に陥っていたのかもしれません。
子育てしながら働けるように
職場のカイゼンを
なんて考えたこともありませんでした。
あれから
30年以上たって
産休育休は当たり前、
有給消化も奨励
だいぶ
働く環境は良くなったとは思いますが、
いまだ
「管理職になりたい」と想う女性が
就職後2年目、3年目と
減っていく現状は
性による役割分担の考え方が
男女ともに
根強く残っていることに
よるものだと思います。
女性に
もっと昇進意欲を!
というよりも
昇進意欲を削ぐような
企業環境は
カイゼンしていかなければ
ならないと思います
さて
我社は
昇進制度の明文化に
着手かな・・・・